インパール作戦に関する通史的な本。読み始めた時、輜重兵連隊の方の回想が出てきたのでそういう流れになるのかな、と思っていたら途中からはちょっとだけほぼインパール作戦の概説、戦闘経過についてがメインとなる。最後にようやく、輜重兵連隊の方の回想が記述されていたが、最初の印象とは違った内容で拍子抜けした。
著者のあとがきも、ありきたりなものだった。作戦立案、戦闘経過の所々で「お!?」と思う内容があったのに、最後の総括がありきたりで、その内容に著者自身が気づいていないのか?ととても不思議に思った。
内容自体は手堅くまとめられていて、インパール作戦の概説としてはいいかもしれないが、何か目新しいものがあるわけでもない(とはいえ、ちょっと気になる点があったので、それは私の研究課題とさせていただくことにする)。